2011年3月15日火曜日

日本ファルコムとの協力体制も強化! 新対人コンテンツ

 MMORPG「イースオンライン」の大型アップデートが,7月30日に実施される。このアップデートの中心となるのは,新たな対人コンテンツ「守護バトル」システムだ。










 概要やルールなどはすでにお伝えしているとおりだが,先週末(7月10日)には実装に先駆け,プレイヤーから有志を募って守護バトル先行体験会が実施された。
信長 rmt
 そこで今回,先行体験会の模様をレポートしつつ,守護バトル実装の真意や今後の展開について,プロダクトマネージャーを務めるCJインターネットジャパン ゲーム事業1部 秋山隆利氏に,話を聞いた。



開発の中心が日本に! 日本ファルコムとの連携により,さらに「イース」らしい内容へ

RF rmt


4Gamer:

 本日はよろしくお願いします。まず7月30日のアップデートで,守護バトルが実装されますが,これについて教えてください。
デカロン rmt







秋山隆利氏(以下,秋山氏):

 守護バトルは,今回のアップデートで実装される,最も大きなコンテンツです。要するに攻城戦なんですが,まず「ガーディアン」と呼ばれるレイドボスモンスターのいる「聖地」を占領する必要があります。



4Gamer:

 占領後は……?



秋山氏:

 ガーディアンと共に聖地を守ることになります。展開によっては目まぐるしく攻守が入れ替わりますので,なかなか面白くなりますよ。

 我々としても,この守護バトルは今後の展開を左右する重要なものであると認識しています。



4Gamer:

 イースオンラインにおけるターニングポイントというわけですか。そこまで重要視するのは,何故なんでしょう?



秋山氏:

 今後,よりイースらしさを出していこうというイースオンライン全体の方針が固まったからです。当初の方針が変わった理由は,今回,日本に開発の主導権が移ったこと,そして日本のプレイヤーは従来のイースに対してかなりしっかりしたイメージや世界観を持っているので,それに対応すべきであることが挙げられます。



4Gamer:

 日本オリジナルのストーリーやコンテンツを企画/開発するということですか?








秋山氏:

 必ずしもそういうわけではないんです。

 最初から説明すると,まず開発自体はこれまでと同じく韓国CJ Internetのスタッフが担当します。ただし,日本側の声をより反映させやすい環境ができました。

 これに加えて,今回から,日本ファルコムさんとの協力体制を強化することになりました。そこで三社間で,日本におけるイースとはこういうものだという部分を,イースオンラインできちんと打ち出していこう,という意見が合致したんです。

 守護バトルの導入を皮切りに,皆さんがいろいろ意見をくださるでしょうから,今後はそれに沿った開発を行っていきます。



4Gamer:

 なるほど。方針変更の具体的な成果は,いつ頃お目見えしそうですか?



秋山氏:

 2009年内,おおよそ12月頃を予定しています。



4Gamer:

 往年のイースシリーズのファンは年齢が比較的高めで,その分思い入れも強いのではないかと予想しているのですが。



秋山氏:

 そうですね。私もいくつかMMORPGに携わってきましたが,その中でもイースオンラインは30代以上のプレイヤーが多いというデータが出ています。



4Gamer:

 そうなると,思い入れなどから,イースとしての世界観もより強く求められているのではないかと。








秋山氏:

 実は,皆さんに一番評価していただいているのは,“遊びやすさ”なんです。おっしゃるような世界観については,比較的満足していただけているんですが,それに伴うコンテンツが不足しているとの指摘を受けていますし,我々もそれは認識しています。

 現状は,アドルをはじめとするイースの登場人物はいませんし,関連するクエストもありません。ですから,その部分を強化しなければならないでしょう。



4Gamer:

 具体的に,決まっていることはありますか? 例えばアドルが何かしらの形で登場するとか。



秋山氏:

 この場でお話できることは,まず一つのストーリーがあって,それに沿った一連のクエストを実装することですね。中には,インスタンスダンジョン攻略なども含まれるでしょう。

 もちろん,ストーリーは往年のイースファンも納得する内容にしなければなりません。“人と人との繋がり”を前面に押し出して,パーティプレイにも繋げられるようなものを考えています。



4Gamer:

 ストーリーは,過去のイースシリーズを踏まえたものになりそうですか?








秋山氏:

 世界観の共有という点である程度は考えていますが,そこまで色濃くはなりません。そもそも従来シリーズの100年後という舞台設定ですからね。

 このあたりの詳細は,おいおいお話できるようになればと思っています。





4Gamer:

 少々ネガティブな話になってしまうのですが,海外製のオンラインゲームで日本に開発の主導権が移るというケースは,他社の例も含めて過去にいくつかありますよね。

 しかし,それらがすべて思惑どおりうまくいったかというと,そうでもない現実を多くのプレイヤーは目にしているんですよ。



秋山氏:

 そうしたケースとの大きな違いは,今回,開発者を日本に常駐させるという点です。つまり,イースオンラインの開発の中心が名実ともに日本になるんです。開発者達も,もともとイースシリーズのファンですし,今後の展開はかなり期待していただけるんじゃないでしょうか。



4Gamer:

 なるほど。



秋山氏:

 そもそもイースオンライン自体,当初は従来シリーズにのっとったスタイルにしようと,いろいろ考えていたらしいんです。しかし,さまざまな要因から現行の形に落ち着いたという事情があります。

 今回の方針転換は,変更を重ねてきた部分を原点に戻してしまうという意味合いもありますから,協議自体は難航しました。しかし現在は,CJグループ全社を挙げて取り組んでいますよ。



4Gamer:

 開発との見解の相違は,すでに乗り越えているというわけですね。

 そのほか,12月までの間の展開でお話していただけることはありますか?



秋山氏:

 「マイレージ」システムの実装ですね。かいつまんで説明すると,ゲームのプレイ時間や有料アイテムの購入に応じてポイントが溜まり,これをマイレージ専用アイテムと交換できるというものです。ポイントは,例えばプレイヤーの誕生月にプレゼントするなど,ほかの形で提供することも予定しています。



4Gamer:

 そもそも,このシステムを導入するのはどういう理由なんでしょう?



秋山氏:

 基本プレイ無料?アイテム課金制のオンラインゲームでは,性質上,どうしてもお金を多く使うプレイヤー寄りの内容になっていき

引用元:ウルティマオンライン(Ultima Online) 情報局

2011年3月1日火曜日

“引き算+α?独自路線を歩む三菱の家電戦?

 三菱電機から今年発表された家電のラインアップを見てみると、これまでの最新家電の定説を覆す独自のものになっていることに気付かされます。除湿乾燥機やIHクッキングヒーター、炊飯器……そのどれもが、これまで搭載されていた機能を絞り、シンプルな作りになりました。

【拡大画像や他の画像】

 とはいっても、PB家電によくあるような“シ Lineage rmt
ンプルなデザイン”を売りにしているというわけではなく、基本機能に“ユーザー視点の利便性”というエッセンスが加味されているのが特徴です。つまり、高機能なもの、多機能なものへの進化ではなく、「引き算+α」とでも言ったらいいでしょうか。

●部屋干しの乾燥に的を絞った除湿乾燥機

 5月に発売された除湿乾燥機は、下写真を見ても分かる Atlantica rmt
ように前年モデルよりもグッとコンパクトですっきりとした印象を受けます。

 盛りだくさんの機能が搭載されていた前年モデルとは打って変わって、基本機能である「除湿」と、近年の夜家事スタイルによる洗濯物の部屋干しにも対応した「衣類乾燥」、浴室のカビを防ぐ「浴室カビガード」に絞ったシンプル設計に大変身。除湿した空気を温風と冷風で吹
き分けることで、ちょっとした涼がとれる「スポット冷風」や、冬場の脱衣所などで活躍する「ヒーター機能」をなくしているのです。

 これでは一見、引き算だけかと思うかもしれませんが、ユーザーのニーズに合わせた「プラスα」がちゃんと加味されています。それは、部屋干しの衣類をより効率的に乾かすために、同社のエアコンや冷凍冷蔵庫でおなじ rmt ドラゴニカ
みの赤外線センサー「ムーブアイ」を搭載したこと。洗濯物の位置と乾き具合を見極めるセンサー技術を使って、厚手の洗濯物や遠くに干した洗濯物を判別。そこを狙って乾いた空気を送ることで乾きムラをなくせ、20%の省エネになるということです。また、部屋干し特有のニオイが発生しにくいという特徴もあります。

 ムーブアイによってセンシングす rmt アラド
るのは簡単でも、それと連動して風を集中的に送り込む「新たなルーバーの機構」こそが開発者が一番苦心した点とのこと。得意とするセンサー技術を生かしつつ、「洗濯物を効率よく、なるべく早く乾かしたい」というユーザーの思いを具現化し、これまで梅雨時を中心とした季節家電と思われがちだった除湿乾燥機を、通年商品へとチェンジさせようとする熱意が感
じられます。

 機能を絞ったためにボタンの数が減って操作性が向上したのはもちろんのこと、機能表示の文字もぐんと大きく見やすくなっているのもポイントです。

 今年度の除湿乾燥機の新製品の発売は各社とも4月中だった中、三菱は5月の連休明けにずれ込み、最後発となりましたが、加速的に売り上げが伸びて遅れを取り戻し、人気商品にな
ったとのこと。“部屋干し対応”という明確なターゲットに加え、機能を絞ったことで前年モデルより2?3万円下げることが可能になり、それが消費者の購入を後押しする結果になったのではないでしょうか。

●ターゲットをシルバー層に絞った「らく楽IH」

 続いて注目したいのが、今年11月に発売予定のIHクッキングヒーター「らく楽IH」。昨今のIH
クッキングヒーターは、3つのコンロのすべてがIHとなった「3口IH」という高級タイプもしくは手前2つがIHで、奥の熱源はラジエントヒーター(RH)という「2口IH+RH」の普及タイプという2極化が進んでいます。

 ところが、この「らく楽IH」は幅60センチのトッププレート内に、2つのIHのみを配置したまったく新しい形。三菱電機では「ノリをあぶった
り、もちを焼いたりと、日本人の暮らしにはラジエントヒーターが欠かせない」と強調してきたのに、それをあえて取り去り、シンプルにしています。

 では、なぜこんな引き算をしたのでしょう? 

 それはターゲットをシルバー層に絞ったからです。火を使わないので衣類に燃え移るなどの心配がなく、室内の空気もクリーンに保てるIHクッキン
グヒーターは、高齢者向けの調理機器として注目度が高く、離れて暮らす両親のために子どもたちがリフォームなどを勧めるという声も多く聞きます。

 しかし、その一方でボタンが多く、多機能になったIHクッキングヒーターでは、シルバー層が使いこなせるかどうか不安なために、なかなか採用に踏み切れないという声があるのも事実。そうしたシルバー
層への新たなコンセプトを持ったIHとして「2口IH」を登場させたということです。

 IH部分には直径25センチの大きなオレンジサークルを描き、鍋を置く位置が直感的に分かるようにし、鍋と操作部分を従来よりも5センチ離す設計にして、安心して操作できるようになっています。鍋の位置が少し奥に移動したために、片手鍋などを置いて使用する際にも、
取っ手部分がトップテーブルからはみ出しにくくなり、何かの拍子に取っ手がひっかかって鍋をひっくり返す……といった心配もありません。

 次に、シルバー層のユーザーに向けての「プラスα」を見てみましょう。操作ボタンの文字の大きさを従来の1.8倍にしたり、「電源=1」「入?切=2」「火力=3」という番号を表示し、1→2→3の順番でボタンを押すだ
けで、操作ができる「ナンバーナビ」を採用したりしたところも分かりやすいですが、何といっても秀逸なのは「見まもりセンサーと音声ナビ」がついていることでしょう。

 高感度の人感センサーが本体の側面に付いていて、調理中に人がそばにいないことを察知すると「揚げ物調理中は安全のため、そばを離れないでください」などと音声ナビで知らせて
くれる仕組みになっています。使う人に応じて、音量や話す速度の調整も可能です。

 先に述べたナンバーナビは、両親のために設置したIHクッキングヒーターの使い方について、離れたところに住む娘や息子が電話口で説明する時のことを想定して考え出されたものだとのことですが、こうした説明のしやすさは、販売店の担当者が「こんなに簡単ですよ」
とアピールする際にもきっと役立つのではないかなと思います。

●デザイン性と味とを両立させた炊飯器

 最後に、8月1日に発売されたばかりのIHジャー炊飯器「炭炊釜」の新製品についても着目してみましょう。

 三菱電機の炊飯器といえば、10万円という高価格炊飯器の先駆けとなった「本炭釜」や、蒸気が出ない安全性とスクエアなデ
ザインで評判となった「蒸気レスIH」がよく知られていますが、「炭炊釜」のシリーズは、最高級の炊飯器の下の“ミドルクラス”と言われる価格帯のもの。昨年モデルまでは、本炭釜には採用していなかった圧力IHの炊飯方式を採用し、三菱ならではの吸水方法「可変超音波吸水」などとの合わせ技で、好みの食感で炊き分けられるなど、独自の立ち位置にあった炊飯器
でした。

 ところが、ニューモデルでは圧力炊飯をやめ、デザインも一新。「蒸気レスIH」を思わせるスクエアな形にしたうえに、奥行きを20%もコンパクトにしています。

 圧力炊きをやめ、コンパクトでシンプルなデザインに変更した「引き算」の炊飯器ですが、これはユーザーからの要望が多かった「キッチンのスライド棚にもすっきり収納で
きるもの」「オープンキッチンにもマッチするデザインのもの」という声を具現化した結果なのですよね。

 ただし、機能を省いてシンプル設計にしたわけではなく、高火力の連続沸騰を実現させるために、吹きあがるネバネバをキャッチするカートリッジ部分の構造を全く新しいものに変えています。蒸気レスではないですが、本体のデザイン性とご飯のお
いしさの両立を実現。コンパクトでごはんをよそいやすい炊飯器になっていて、価格も本炭釜や蒸気レスIHよりも抑えられているという点で、ユーザーにとって、とても魅力のあるものになっています。

●“引き算+α”は明確なターゲット設定があればこそ

 多機能?高機能化が目立ち、魅力的に見えて購入した家電なのに、使いこなせずに宝の持ち腐れ
になってしまう……そうしたことがないようにと、あえて目指した“引き算+α”のもの作り。でもこれは、除湿乾燥機のターゲットを「部屋干しをする人」、IHクッキングヒーターのターゲットを「シルバー層」、炭炊釜のターゲットを「収納性&デザイン性を求める人」というように、明確なターゲット設定があればこそできるものなのだと思います。

 そうする
ことによって、これまで「どれも同じようで、どれを買っていいのか分からない」と思っていた人たちが、「これこそが私の欲しいものだった」のだと認識できるのですよね。よく聞かれる“他社との差別化”という言葉を具現化するには、思い切ってターゲットを絞り、必要な機能を見極めることが大切なのかもしれません。

 ……と、独自路線を歩んでいる三菱
電機の家電を分析していたら、8月24日に2011年の家電戦略についての発表会があり、目指しているのは“使いやすさ革命”ということが明らかになりました。製品の高度化?多機能化だけでなく、最新の便利で高度な機能を使いこなせるようにという、ユーザー視点の中でも特にユニバーサルな視点に基づいた家電シリーズ展開について発表がなされたということです。そ
の名も「らく楽アシスト」。先に紹介したらく楽IHは、その前哨戦とも言えるものだったのでしょうね。(神原サリー)


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引用元:三國志 専門サイト